伝え方と受け取り方の大切さ 〜感覚派と理論派、あなたはどっち派?〜
コミュニケーションをとる上でまず大事になるのが、相手に自分の真意が伝わっているかどうか。
正確に伝わってがないゆえに、そこに摩擦が生じ勘違いやトラブルの原因にもなっていきます。
「しっかりとわかりやすく伝えているつもりなのに.......」
ではなぜ、伝わらないのか?
伝わってにない状況にもいくつか種類があり
1、難しい用語や内容、早口などで
理解ができず、意味が伝わってない
2、言っていることはわかったが
腑に落ちない、響かない
3、言っていることはわかったが
受け入れられない
1番に関しては難しい単語であったり、言い回しであったり、文法的な問題であったりと今回のお話からは省かせていただきます。
ありがちなパターンとしては2、3番、特に2番が問題となります。
コミュニケーションを円滑にするためには自分の真意が本当の意味で伝わらなければなりません。
ところがどんなに正確に伝えても相手の気質によってその伝わり度合いが全く違うのです!
典型的なパターンとしては、感覚派タイプと理論派タイプ
感覚派タイプはあまり細かく長い説明を好みません。いつの間にか耳がパタッと閉まってます。何かを伝える際には手短にインパクトのある、感覚的な伝え方のほうが心に響きます。
僕はもともとネイリストでしたので例えばこのデザインの提案において感覚派のお客様にはこう伝えます。
「このデザイン見て下さい、ホログラムがキラキラでこのぷるんとした質感がめっちゃ可愛くないですか!きっと似合いますよ(最後は少しだけ強調して)」
このように「キラキラ」とか「ぷるん」というように五感に響くような、短い単語などで伝えるほうがいいわけです。
理論派タイプは細かく具体的に、客観的に説明をするとしっくりと腑に落ちていきます。
「このデザインは種類の違うホログラムを何層にも重ねることで奥行きを出しています。みずみずしい光沢のある質感がさらに可愛さを際立出せます。きっと似合いますよ(大げさになりすぎないように)」
なぜ奥行きがでて見えるのか、どういう質感なのかをより細かく形容して伝えるなどしたほうがいいのです。
褒め方も感覚派は少し大げさに、テンション上げ気味で。
理論派はさりげなく褒める。何回も言ったり、大げさ過ぎると「どうせ、お世辞でしょ!」と思ってしまいます。
どうです!同じデザインをオススメするのにこんなに違うのです。
結果、お客様にそのデザインの良さが伝わり、オーダーに繋がるわけです。
もちろんこの差をわかりやすく、お伝えするために極端な例でお話しましたが、ようは心に届きやすいポイントを押さえながら伝えることが大事になります。
そう、ここで気づくのがいつの間にか自分なりの伝え方が当たり前になっていたということです。
自分自身と同じ気質の人に伝えるのであれば、いつものまま伝えれば問題ないのですが、違うタイプの場合は相手の気質に合わせて伝えることが真意を伝えるうえで大切である理由なんです。
また、コミュニケーションを円滑にするためには、真意のほかに気遣いも大切になります。
自己プロファイリング(自己分析)をすると個々の気質を割り出すことができます。
その気質の種類のなかで人より自尊心が高いタイプという気質があります。
このタイプは俗に言う、褒めてのびていくタイプ
例えば、ビジネスシーンでこのタイプの部下がミスをした場合、皆の見ている前で見せしめかのように叱責したとします。するとどうなるか?
この部下は自尊心を傷つけられ、その後のパフォーマンスがさらに下がっていきます。
叱責するにしてもせめて、大人数の前ではなく、かつ後のフォローをしっかりすればれば逆にパフォマーンスが上がっていくわけです。
部下からしても自分の能力を引き出してくれる上司に対してついて行こうとなりコミュニケーションが円滑に進んでいく結果となります。
このように気質にあった気遣いも大切になってきます。
実際は複数の気質を持っている人がほとんどですので自己プロファイリング(自己分析)で、より細かな気質の分析をすることにより例えば自尊心の強いタイプに理論派の気質が混ざっているタイプとわかれば
でも丁寧に説明しようとする姿勢はとてもいいわ。その調子でよろしくね。
ミスに対する注意点により細かなポイントを織り交ぜ理解を促し、そして良い点をしかり褒めるようにするなど、個々により少しづつ異なる伝え方となっていきます。
このように相手の気質に合わせて伝えることによりしっかり真意をつたえることが可能になるのです。
この章では伝え方についてお話しました。次の章では伝えられた事の受け取り方についてお話していきます。
伝え方と受け取り方の大切さ その2
前の章では伝え方の大切さについてお話しました。
この章では相手から伝えられたことをどう受け取るかをお伝えいたします。
コミュニケーションを円滑にする上でこの受け取り方もとても重要になってきます。
まずは相手の話をいったん、しっかり受け取ることが大事です。
伝え方において、つい自分なりの伝え方になってしまうことはお話しました。
これは相手も同様に、相手なりの伝え方で話をしてきます。
これをわかっていないと、その言葉をうまく、くみ取れなかったりします。
端的すぎて何を指示されているのかわからない、逆に話が長すぎて、ついイライラしてしまったりと問題が発生してしまいます。
ここで客観的に相手の気質を知ることができれば、相手はこんなタイプだから悪気なく、いっているんだよな。というような受け取り方ができるようになります。
しかし、気質がわからないと、相手の言動に対して強く意味を問いただしたり、話を遮ったり、面倒くさそうに聞いてたりと問題が繰り返されるわけです。
この時になにが起こってくるかというと相手に対する防御反応や拒否反応。
これが積み重なってくると無意識に話を受け付けなくなってしまいます。
しかし気質がわかっていればある意味、あきらめにも似た心境になります。
最後の手段は受け流すこと..........
何か相手を馬鹿にしているように感じますが、決してそういう意味ではありません。
それを個性として考え、そういう言動に関しては心の中で「ま、いっか!」と考えられれば、受け流せるようになります。
「そうだよね、気質が違うから、わかんないよね。」
「決して、それが間違いではないしね。」と...........
ある意味、俯瞰した見方が出来るようになります。
それにより、今まで感じていた、ダメージやストレスが遥かに軽減されるのです。
これまででしたら、「また始まった.....」のような反応になり、それに対して反発的な意見の応酬になっていたところに
「ま、いっか!」と相手の話を一旦、受け(受け流し)、それから相手の気質にあった伝え方をすることにより、今度は相手の受け取り方が変わります。
そうしていくうちに、コミュニケーションが以前よりも摩擦なく円滑に運ぶことができるようになるのです。
自己プロファイリング(自己分析)を上手に活用し伝え方と同様、ぜひ受け取り方にも意識をしてみてください。